株を持つことによって、配当とは別に株を持っている企業から様々な株主優待を受けられて、生活に潤いをもたらすこともできます。株主優待も視野に入れて購入する株を検討してみてはいかがでしょうか?

株主優待をする企業のメリットとは

株主優待は企業にとってどんなメリットがあるのか考える男性 株主優待を提供している企業は数多くあります。実際に投資をするに当たっても、このような優待を提供しているかどうか、その優待の内容が自分にとって嬉しいものかどうかで判断しているという人も多いでしょう。確かに、それはそれで立派な一つの考え方であり、別に間違っているわけではありません。ですが、投資家の立場だけから物を考えるのではなく、企業側の立場にたって物を考えてみるのも悪くないでしょう。物事には表と裏があります。どちらも知ることでよりはっきりと意味がつかめることもあるからです。一体、株主優待をする企業は何を考えてそんなことをしているのでしょう、メリットには何があるのでしょうか。少し考えてみると、優待では持っている株式数に応じて自社の商品、自社のサービスを投資家に提供するわけです。これは当然ながらタダでできるはずはありません。商品にせよサービスにせよ、原価、人件費がかかっているわけで、それはゼロではありません。投資家が優待をもらえる分、企業としては持ち出しとなります。つまりデメリットです。となると、企業としては、このデメリットを上回るメリットがあると考えているからこそ、株主優待を続けているということになります。それは何か、結局のところは、優待を嬉しいと思ってくれる株主を増やしたいのです。企業にしてみれば、株価だけを気にして、上がりそうだと思ったら買い、実際に上がれば売るような人は、いては困るとまではもちろん言えませんが、株価をさほど気にせず安定的に持ち続けてくれる人に比べれば、あまりありがたくない存在なのです。これは株式の基本に立ち返れば理解できるでしょう。株式会社が株式を発行するのは、一義的には資金調達のためです。事業運営には多くのお金がかかります。そのお金を出してくれる人を募集するのが株式発行です。当然ながら、そのときどきの事業運営の多少の好不調によって、必要なお金の量が大きく変わるはずはありません。事業の調子が多少よいときも、多少悪いときも、会社を運営していくためには等しく安定的にお金が必要なのです。この意味で、株価にかかわらず、常に株式を持ち続けてくれる人は企業にとってありがたい存在です。目先の業績に一喜一憂することなく長期の資金計画が立てられるからです。これがメリットなのです。自社の商品やサービスを提供するのは、当然ながら市場価格に比べれば原価は安いため企業にとってさほど大きなデメリットではなく、メリットのほうが大きいと考えているわけです。

持ち株数で株主優待の質は変わるのか

株主優待の内容に上限が儲けられていることを知り驚く男性持ち株数で株主優待の質が変わるかどうかということですが、これは一律に答えられるものではなく、企業によります。多くの企業では、持ち株数で株主優待の内容、質や量を変えています。ある意味当然のことでしょう。1000株持っていても10万株持っていても優待の内容は同じということであれば、1000株持つことに対してのインセンティブにはなっても、それ以上持つことに対するインセンティブには一切なりません。1000株さえ持ってくれればそれでよい、それ以上持ってもらいたいとはあまり思わないという企業はそれほどないでしょう。できるだけ多くの株式を持ってもらいたいと思うはずで、できるだけ多くのためにはそれだけインセンティブの内容を変える必要があるのです。ところが、では上限なしに優待の内容を持ち株数に完全に比例させている企業があるかというと、まずありません。それは、何のために株主優待を提供しているかを考えれば分かります。基本的に、その企業の株式を安定的に持ってくれる個人客、その企業のファンになってくれる人に対するインセンティブであるわけです。優待の内容よりも株価や配当金といったものを中心に考えている機関投資家のほうを向いているわけではありません。あくまで個人を対象にしているのです。すると、一般的には上限を設けない意味がありません。個人の資金というのは限られており、青天井にインセンティブを設けてもそれだけの投資ができないのですから、そうするだけの意味がないわけです。さらに、優待の内容とはその企業の商品でありサービスです。個人、いくら広めに物を考えてもその家族や親戚で消費しきれないくらいの自社商品やサービスを提供しても意味がありません。意味がないというのは、その企業のファンになってくれるためのインセンティブとしては意味がないということです。オークションや金券ショップ等で換金されても、その企業のファンを増やしていることにはつながりません。というわけで、株主優待の内容には上限を設けられています。さらには、これも一般論として言えば、比例関係でさえないところがほとんどです。1000株持っている場合と、1万株持っている場合とを比較し、金銭的価値に換算して後者は前者の10倍の内容の株主優待がもらえるかというと、そうでない場合がほとんどなのです。これは、結局のところ少ない株式でもよいから多くの人に持ってもらいたいということでしょう。

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